主にギターと音楽の話、たまにPCやIT関係も

自作コンポーネント 2号機 (USACG)

USACGコンポーネント W-185

売却済み

Manufacture : WiseStudio
Model : W-185 2005年6月製
Body : USA Custom Guitars製 Flame Maple Top, Swamp Ash Back
Neck/Fingarhoard : USA Custom Guitars製 Pau Ferro on Birds-eye Maple, 22F, Long-Scale, 300R, LSR Roller Nut(43mm), Stainless Steel 6105 Flet wire, Oil Finish
P.U. : Rio Grande Vintage Tallboy Strat(Front,center), Dimarzio DP192F Air Zone(Rear)
Bridge : Wilkinson by Gotoh VS100
Finish : Oil Finish
Pickguard : Quilt Maple
Mashine Head : Gotoh SGS510X

フレイムメイプルトップ・キルトメイプルピックガード・バーズアイメイプルネックと成金っぽいある意味アホなギター。
下の自作コンポーネント 1号機をバラして売って、再度パーツ選択・購入しオイルフィニッシュ・組み込みまで自分で行ったギター。
材料費等で20万かかってるけど20万くらいの市販ギターとほぼ同じくらいのクオリティはあるんじゃないかなと思ってます。もちろん苦労した分思い入れとかもあるし何より自分好みのスペックだからこの評価はアテにしないように。

製作過程など詳しくは↓にて。


下の自作コンポーネント 1号機のページの続きみたいなものなので下の自作コンポーネント 1号機を読んでからの方が分かりやすいと思います。

購入・到着
今回はクオリティ高そうなUSACGから買おうかなと思い、USACG直と日本語サイトに問い合わせる。日本語サイトは表記価格で固定とのことで1ドル=約132円計算ですこし割高だけど日本語だけで出来るのでネック1本だけとかの安い買い物や細かい指定をしたい場合にはオススメ。USACG直は時期的な忙しさとかによりレスポンス悪い可能性もあるけど日本語サイトよりは安い。当たり前だね。しかし対応はフレンドリーだけど日本人的には満足行くものではないかも。
問い合わせた時期は大体1ドル=105円前後だったし、細かい指定もない(というか英語での説明を諦めた?)のでUSACG直で注文することに。
ちなみに今回は前回の1号機で不満だったポイントの、ヒール加工を丸系に自前処理、ヘッドをオリジナルシェイプ化、ヘッドロゴを自作デカールで、塗装を自前オイルフィニッシュにして予算浮かす、等を実施予定。

USACG直で買う事に決め何度かメールしスペックを詰めて、3/18に郵便局から振込。25日に向こうで確認されて作業開始、納期は4~6週間とのこと。で5/5にUSPS(アメリカの郵便局)で発送され着いたのが14日。

当初はホワイトパールのピックガードで作る予定だったけど木製ピックガードのすることに。ネットで探しまくった結果Terrapin Guitarsに決定。プラとの合板だけど安さでここに。杢目のハズレとかボディに合う合わないがあるからフレイムとキルト両方注文しました。

注文したリストとその下のが届いた商品写真
購入品リスト
1, 2, 3, 4, 5, 6, Pickguard

さすが4A。少しうねってるフレイムが俺好み。縦の木目がハッキリしすぎてるところは好みとは違うけど塗装してどうなるか。とりあえず文句無し。
逆にネックのバーズアイはすんごいまばらで拍子抜けだけどこんなもんなんだろうと。当り外れあるし安かったのはこのせいもあるのかな?
パーフェローはいかにもって感じでポジションマークなしにあいそう。
ボディー側面のRがストラトと同じ丸い感じだからフレイム貼ってますってのがバレバレなのは失敗したかも。サンバースト系に塗装すれば分からないけどオイルフィニッシュだと特に目立つかも。これもやってみてから。
梱包はWarmothの方が丁寧でした。

ピックガードの方は造りは悪くないんだけど細かいところで雑な印象。木製ピックガードにウレタン塗装がしてあるんだけどこれが厚く見えるしサンディングも適当。この辺はアメリカっぽい(笑)。ま、細かいことよりインパクト勝負だから気にしない。塗装は元々ツヤを消すためにヤスリかける予定だし。
ちなみにこの荷物の発送時の積荷価格が$100となってました。おかげで到着時に金かからなかったけどいい加減な会社と思われ。

加工・組み込み手順

  1. ヒールを丸くコンタードヒール化(ネックマウントビス用ブッシュの穴加工含む)、ヘッドシェイプをオリジナルにノコヤスリ(写真左の工具)で削る。形が落ち着いたら番手を上げながらサンドペーパーをかける。写真ヒールはこの後再整形したので形違います。
  2. ボディーにオイルフィニッシュ。使用オイルはLivos(リボス)カルデットのクリアとウォルナット。ボディーはクリアとウォルナットを2:1で混ぜたのを1回目とムラ修正で仕様。1回目はハケを使用し刷り込むように多目に塗り少ししたら軍手で拭き取り。写真
    ちなみにリボスのオイルにしたのは自然系顔料で異臭がしないってのがポイントでした。値段は高いけどウレタン系のよりは良さそうってだけでも合ったりしますが・・・。
  3. ボディーの着色が終わったらクリアオイルを重ねていく。同様にネックにはクリアオイルのみで。最終的なオイルフィニッシュ回数はネックがクリア6回、ボディーが混合カラー2回、クリア5回。
  4. ネックにペグネジ用の穴をあけぺぐ取り付け。ネジは2.4×10、ドリルは1.5mmで無理やり広げる。全体的に向きがバラバラになってしまった。ドリル使用の際はマスキングテープを貼りその上にマークしてからセンターポンチをあてて刃滑りを防ぐ。
  5. LSRローラーナット用を固定する穴を開けローラーナット仮取り付け。ドリルは1.5mm。スペーサーでの高さ調整は弦を張ってからやる。ちなみにWarmothはもとからこの穴があいててそれがガバガバだった・・・。
  6. ジャック用のキャッツアイプレートを取り付け面のRに合わせて曲げ修正し固定ビス用の穴をあける。ネジはインチサイズのピックガード用(ステンレス)、ドリルは2.0mm。
  7. ストラップピン用の穴を開ける。ドリルは2.4mm。
  8. ピックアップ部のザグリにノイズシールド用の銅箔テープを貼る。相変わらずこの作業は難しい。写真
  9. ネックを仮組込しピックガードの位置合わせをしてピックガードビス用の穴をあける。最初に2つあけてピックガードを仮取り付けし残りのマーキングをしてあけていく。ドリルは2.0mm
  10. ピックガードのにVol&Toneポッド用の穴をあける。1.5mmの下穴後9mmのドリル使用。
  11. ピックガードのツヤを消すためヤスリがけ。
  12. ピックガードに銅箔テープを貼り、ピックアップ等を取り付け。前回のから移動するだけで基本的に配線はそのまま。
  13. ジャックに配線・ハンダ・ビス止め。ドライバでピックアップを叩いて配線チェック。
  14. バック部のドレモロスプリングマウントを付けアース用配線・ハンダ。
  15. ピックガードをネジ止めしトレモロ取り付け
  16. ネックを差し込みビス止め。自作コンタードヒールなので4.0x20、4.0×25、4.1×38、4.1×45(2mmくらいカット)mmと4本全て違うビスになってしまった。
  17. ストラップピンを取り付けて終了
  18. 弦を張り弦高・ナット高、ピックアップ高、フローティングセット、オクターブチューニングを調整しながら好みのセッティングを出す。

完成写真 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19

製作経過その後

  • 2005/5/14
    注文から2ヶ月弱、やっと来ました~。
  • 2005/5/15
    昨日からノコヤスリという工具を使って早速ヒールとヘッドの木工加工をやってますが予想通りヘッドを削った面を垂直にならなくて苦戦中。今以上にヘッドの質量を軽くしたくないから現状で我慢。ちなみに最初は違う形のヘッドにしようと思ってたんだけど加工の関係でこうなりました。これ以上のカーブ数は無理と判断しただけですが。パッと見コンコルドヘッドっぽくてイマイチかも?
    とりあえず数日置いて問題無ければサンドペーパー作業に入る予定。
  • 2005/5/18
    コンコルドを丸くした感があるしバッカスとに似てるけど、こんなもんでしょ、ってことで80番のサンドペーパー→120~180のスポンジヤスリ→180番のサンドペーパーをかけました。早くも指がパキパキなので今日は終了。次回で木工は終わりかな。
    作業終了後に削りカスとるのにアルコール入りのウェットティッシュで拭いたらフレイムが凄いことに、期待大や~。
  • 2005/5/19
    朝起きて、ふと「オイルフィニッシュのテストせな」と思ってピックガードに隠れる部分に、クリア・ウォルナット・エボニーを塗る。結果は以前にやったテスト用の材より色がハッキリ分かれる感じ。考えてたウォルナットベースだと茶色くなりすぎる、クリアだけだと白すぎるから、クリアとウォルナットを2:1で混ぜようかなと思案中。あっ、色を載せるのは最初の1~3回だけであとはクリアっすよ。
    仕事から帰ってきて塗装テスト部分をヤスリである程度削ってから作業の続き。240番→280番→320番のサンドペーパーを今日は全体にかけてなじませて、とりあえず一段落。この調子なら明日から塗装できるなと思いヒール部ネックマウントビスのブッシュ用の穴をあけることに。ここで問題発生!!穴底が平らになるようにフォスナービットっていうドリル刃を使ったんだけど、ドリル入れた瞬間刃が暴れてボディーに傷がつく大失態に・・・。元々あいてる穴が下穴としては大きすぎたのとフォスナービットの特性の理解不足が原因。傷は深くないけどヒール部を一から加工しなおし以外手はナシ。フォスナービットは仕上げの深さ調整だけにして普通の同サイズのドリルである程度あけておいてからヒール加工すれば良かったんだと気付くも後の祭り。はぁ~、明日ハンズ行って足りないドリルとサンドペーパー買って来ます。
  • 2005/5/20
    12mmのドリルを買って来てネックマウントビス用ブッシュの穴をあけ始める。面が平らなところは上手くいくが斜めってる穴はまっすぐあけるのが不可能ってことでずれてあいたのをフォスナービットで無理やり横方向に移動することに。さらに斜めってる穴は薄い部分が出来るからそこが崩れる。結果として見た目汚い・・・、がこれ以上手の施し様が無いってことで諦めました。というか根本的な問題として穴の位置を内側に持ってこないとダメっぽかった。次があったら穴ナシで注文しよう。それはそれで垂直な穴があけられるか問題なんだが。
    終わってヒールの再加工に。ノコヤスリ→80番→120番まで。ヒール部分が全体的に薄くなってしまい強度に不安が・・・。
  • 2005/5/22
    150番→180番→240番→280番→320番とサンドペーパーをかけて終了。ついでにネックも一部ザラついてたところをペーパーあてる。
    ネックマウントビス用ブッシュの穴加工。やはりここは鬼門のよう。フォスナービットで穴を深くしていくも斜めってるヘッドよりの2穴が上手くいかないからほとんど諦め状態。その後ミニルーターで穴周辺のエッジと面出し。この作業で少し傷ついた部分を再度サンドあてて長かった木工加工は終了。
    やっぱこの辺の作業は素人が手を出す領域じゃないね。工具代が結構かかるし最悪の場合ボディーがパーになるから。それに部屋の中が粉塵まみれだし
  • 2005/5/23
    クリアとウォルナットの混合オイルを使用しボディーに着色オイルフィニッシュ。トップはいい感じに濃い目のアメ色っぽくなったのだけど、塗り方が悪かったのかアッシュ側が材方向によりムラが結構ある感じ。これは材方向によってオイルの吸い方が違うせいかもしれないけど次回で濃い目に合わせて修正しよう。
  • 2005/5/24
    ネックにクリア(1回目)を薄く塗る。今回は指板のパーフェローにも塗りました。。昨日同様の混同オイルでボディーのムラを修正しながら240~320番のスポンジヤスリでウェットサンディング。ウェットサンドはオイル撒布直後にサンディングすることで削りカスが導管に入り木目が立ち更に表面がツルツルになりツヤが出るらしい(反面オイルフィニッシュ独特の木の質感は少なくなる)、がしかしウェットサンドの具合が良く分からない。オイルタップリ塗った方が良さげだけど木が吸い過ぎる問題もあるから加減が難しい。当初の予定では2~3回に1回の割合でウェットサンドする予定だったけどこれだけ難しいとなると話は別。今あるクリアオイルが無くなったら塗装終了にします。たぶん後4回分くらい。
    別の案として考えてるのが、ネックにクリアオイル塗ってボディーが気持ち色濃いと感じるので軽くサンディングして色を落とす案。表面だけサンディングすれば杢部分には今の色が残るはずだからよりクリアのせればフレイムが目立つかなと。今のままでも十分カッコいいし手間と失敗する可能性考えると実行には移せませんが。
  • 2005/5/25
    今日もオイルフィニッシュの続き。さすがに慣れてきてコツが分かってきた。量的には表面を少し濡らす程度で良くて木目に沿って刷り込むように伸ばしていけばあっという間に終わる。薄く延ばす分最初の所が濃くならないように注意するだけ。あとは少し(5~10」分程度)たったら軍手で刷り込みながら余ったオイルを拭き取る感じ。ここはしつこくやる。あとは1時間くらい放置したら再度拭き取り作業して1日置けばOK、と思われる。
  • 2005/5/26
    オイルフィニッシュの前に240~320番のスポンジヤスリをかけたらバックのアッシュ面の終わり部分が削れ過ぎて色が薄くなってしまった。これを直すには全体的に剥がす必要があるからどうするか悩んだあげくこのまま続行にした。そしてオイルフィニッシュ。今回はパーフェロー指板にもぬる。。
  • 2005/5/28
    今日は320~600番のスポンジヤスリをかける。やはり部分的に薄くなったけど気にしない。でオイルフィニッシュ。今回はザグリ部分にも塗る。これでネックがクリア4回、ボディーが混合カラー2回、クリア3回。だいぶいい感じになってきた。
  • 2005/5/29
    さくっとオイルフィニッシュ。
  • 2005/5/30
    今日もオイルフィニッシュ。オイルが無くなったのでこれで終了。ネックがクリア6回、ボディーが混合カラー2回、クリア5回。
    ウェットサンド・オイルサンドが上手く出来るようならもう少し重ねてもいいのかもしれないけど上手くいかないからここでオイルフィニッシュは終わり。まずまずの出来じゃないかな。
  • 2005/6/1
    2日置いてKenSmithのオイルフィニッシュ用ワックスを塗る。
  • 2005/6/2
    まだ少しベタつき感あるけどやれる作業はやることに。ペグとローラーナット用にドリルで穴を開けて取り付け。ネックはこれで完了。ボディにはキャッツアイプレートとストラップピン用の穴を開ける。ブリッジ周りも出来るけどこれはピックガードが届いてから。ってことでピックガード待ち。
  • 2005/6/13
    ヘッドに貼るデカール作成。いくつか熱転写プリンタでプリントしてつや消しクリアを何度か拭きかける。とりあえず4回。本来なら貼ってからクリア塗って研磨して段差を消す(滑らかにする)のだけどオイルフィニッシュの上にクリア吹くわけにもいかないので今回は貼る前にコーティングがてらやることに。
  • 2005/6/14
    ピックアップザクリに銅箔テープを貼る。3回目だが綺麗に出来ない・・・。
    ピックガードの固定ビスをあける、ピックガードのにVol&Toneポッド用の穴をあける。9mmのドリルが木工用しかないので1.5mmの下穴をあけて無理やり木工用ドリルで強行突破。ちなみに穴の位置は1V2Tのストラト3穴のほぼ中間。
    届いたピックガードはツヤありでオイルフィニッシュボディーには合わないのでヤスリで研磨することに。320~600番→800~1000番→1200~1500番のスポンジヤスリで程よく研磨しアルコール入りウェットティッシュで拭き取って終了。
    昨日作ったデカールをヘッドに貼りつけ。遠目からだと分からないはず。
  • 2005/6/15
    上の12~18まで一気にやって完成。ピックガードの銅箔貼りで指が切れまくった。最終セッティングでは1弦の開放がびびるのでナットには1弦側に厚2枚、6弦側に厚1枚のスペーサを入れたのとアームアップ幅を稼ぐフローティングには思ったより時間かかったけど全体的には早めにセッティング出せた。
    後は弾きこみながら調整。忘れてたんだけどToneの穴は7mmだったらしい、無理やり固定したけど。
  • 2005/6/18
    スタジオ入って爆音試奏と撮影。音は普通のVS100付きソリッドじゃないかな。十分使えるレベルで良くもなく悪く無い。
    冷静に考えるとフレイムメイプルトップ・キルトメイプルピックガード・バーズアイメイプルネック、って何かあからさまだ~。もとから見た目のインパクト重視だし気にしないけど。
    型番はW-185にしました。材料費185000円って単純な理由。買ったけど使ってないパーツ・工具とかいれれば200は越えるけどね。
  • 2005/7/21
    弦交換ついでに、最近の暑さと湿度でそり気味なネックを調整。がしかし、手持ちの六角ナットが合わない。3mmだとスカスカで4mmは入らない。インチサイズで調べても多そうな1/8″=3.175mmなら3mmで回るはずとか思いつつ、1周り大きい9/64″=3.57mmを買ってきたらピッタリ。微妙なところできやがってとか悪態つきつつ調整しましたとさ。
  • 2006/10/??
    ヘッドロゴが少し剥がれてたので作り直すことに。どうせならってことで新しくロゴデザイン考える。前のは表印刷タイプのものに半ツヤクリアを厚めに塗ってコーティングしてたんだけど、より強いであろう裏側印刷タイプのデカールシートに印刷。
    写真
  • 2009/5/??アームの必要性を感じなくなったためバラして売却

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